日本酒づくりの基本として、米・水・杜氏の技が必要とされます。 お酒づくりは単に蔵元・メーカーの努力だけでは限界があります。
地図をご覧いただけると分かると思うのですが、どうしても地理的に灘(神戸)が近く、大手酒造メーカーの影響を受ける地域でもあります。
米どころではない和歌山のお酒を、どのように売っていくかに苦心されたみたいです。
今日、原材料に使われている酒米の大部分は、他府県より調達されているようです。 今後は地元の県内農家との間にて、酒米の契約栽培にも一層力を入れていく予定との事。
現在同社は、純米酒を中心に普通酒から大吟醸まで幅広く製造しています。
価格の高い吟醸酒クラスがおいしいのは当然と思われます。
蔵の方針としては、一般家庭にて日常消費されるべきお酒に対して、高品質で、如何に適正な価格で提供していけるかに重点がおかれているようです。
メインの純米酒が売れる一方で、普通酒に対する思い入れも伺えました。
私自身、専務さんのお話を聞かせていただき、地域に対する愛着、それともう一つ、大手には出来ない小さな蔵が持つこだわりが伝わってきました。
お酒に関してだけではなく、零細ながら商売を営んでいる私にとりましても大変勉強になりました。