本格焼酎とは・・・。
蒸留によってもろみのアルコール分や香気成分などの酒の精(スピリット)だけを凝縮した本格焼酎には酒を劣化させる成分が少ない為、高温などの劣悪環境に置かない限り、品質劣化をあまり気にする必要はありません。
 
 むしろ年月が経てばアルコールが馴染むという利点もあります。また、同じ原料でも産地の違い、製造方法の違いなどで風味が異なります。焼酎に使われる原材料も多種多様です。種類の中で最もバラエティーに富んだお酒です。
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本格焼酎の穀物別(原材料別)による分類
麦焼酎は、大麦を主原料とした焼酎で、長崎県(壱岐焼酎)や大分県をはじめ、全国各地で生産されています。最近は、減圧蒸留やイオン交換樹脂で処理した香味が軽いタイプのものが主流です。
 
そのほかにも麦に由来する香りが豊かな常圧常駐したものや樫ダル貯蔵したものもあります。
芋(イモ)焼酎は、今から300年前に沖縄から伝わってきた焼酎が、米作に向かない鹿児島と日南地方にて、さつまいもを原料とした焼酎にとって代わったことがルーツとなっております。
 
原料であるさつまいもは乾燥して保管する事ができません。生の素材を原料に使用する事が他の本格焼酎には無い特徴といえます。
 
風味はさつまいも特有のソフトで甘みがあり、水または湯と焼酎をどのような割合で混ぜ合わせても、風味バランスがくずれない特徴があります。
 
ただし、お湯割ではどうしても芋の香りが強く感じられる方にはロック・水割りで飲むと、芋臭さがなくなり、飲みやすくなるかと思います。また、サツマイモ特有のほのかな甘さが残ります。
米(こめ)焼酎は、大きく二つの流れにわけられます。一つは、熊本県の人吉盆地を流れる球磨川
(くまがわ)の伏流水と豊かな盆地の米で造られた米焼酎を、特に球磨(くま)焼酎と呼んでいます。
 
熊本県の名物料理である “からしれんこん“馬刺し”とも大変よく合います。濃醇な味わいが特徴です。 
 
一方、長崎県「壱岐の島」で作られる麦・米を使用した焼酎を壱岐焼酎とよんでいます。こちらの特徴は芳醇な味わい、米と麦の折衷で悪酔いしないのが特徴です。
黒糖焼酎は、 長寿の源と言われる黒糖を原料にした焼酎で、奄美大島・喜界島・徳之島など奄美諸島に限って製造が認められています。 常圧蒸留したものが主流ですが、減圧蒸留したものや長期貯蔵したものもあります。 素朴でラム酒にも似たまろやかな風味と芳醇な香りの高級蒸留酒として今や爆発的な人気を集めています。
本格焼酎・泡盛(あわもり)の特徴
泡盛(あわもり)は、その歴史は古くタイのラオ・ロンという蒸留酒がそのルーツではないかといわれています。原料はタイ産のインディカ米に沖縄独特の黒麹菌を加えて米こうじをつくり、発酵させた後蒸留したもので、アルコールやその他の原料を一切加えない100パーセントの天然蒸留酒です。 長期貯蔵したものは「クース」(古酒)と呼ばれています。3年、5年と貯蔵を経るほどに香りは優雅に、味は丸くなっていきます。
上記原材料以外にも、発芽させた穀物・くだもの(ナツメヤシは除く)や糖質を含んだ物(黒糖は奄美諸島にのみ米こうじの併用を認められている)以外の原材料は、焼酎に使用する事が出来ます。
本格焼酎のその他の分類
【 かめ仕込み 】
 
九州・沖縄の一部の蔵に行き続けている「かめ仕込み」。かめの大きさは普通一〜三石(一石=180リットル)。豊かな滑らかな味わいは、かめの形状がもろみの対流に適しており、かめを土に埋める事で温度を一定に保つ効果があるからといわれています。
 
【 黒麹菌・白麹菌 (くろこうじきん・しろこうじきん) 
 
一般的に沖縄の泡盛には黒麹菌が使われ、その他の地方では白麹菌が使われています。
黒麹菌の変種が白麹菌です。最初の頃は黒麹菌が伝わらなかった九州本土では、清酒と同じ黄麹菌が使われていましたが、酸を作る力が強く、南国での焼酎造りに向いた白麹菌が使用されるようになりました。 黒麹菌が芳醇な風味を与え、白麹菌はソフトな風味を与えます。
 
【 花酒 (はなさき) 
 
本格焼酎を蒸留する際、初めに出てくる部分を「初留」(しょりゅう)といいます。
初留はアルコール分が高く、香りも豊か。与那国島で造られる泡盛の初留だけがアルコール分60度の「花酒」と呼ばれます。
 
【 古酒 (長期熟成酒) 】
 
本格焼酎で古酒と呼ばれる商品は、その全量が3年以上貯蔵されたもの、またはブレンド後の総量が50パーセント以上が3年以上の貯蔵酒であるものと定められています。 泡盛は古酒(クース)と呼ばれてます。本来はアルコール分が高い蒸留酒は熟成する程まろやかになります。
 
【 新酒 
 
一般的に蒸留酒はある程度熟成させてから出荷されますが、芋焼酎だけは、新鮮な芋の風味を楽しむために、収穫されたばかりの芋で造った新酒を秋に出荷します。
世界でも唯一新酒で飲む蒸留酒が 「芋焼酎の新酒」です。これは期間限定品です。
 
【 樽熟成焼酎 
 
焼酎の原料を問わず、樫ダルで熟成させた古酒が造られています。樽熟成焼酎は、黄褐色の色調とほのかな樫ダルの香りと各原料由来の香味を背景とする特有の丸みがあります。